2015年12月23日水曜日

ギリシャの綱渡り経過//1300億円の融資承認//ソフトランディングの犠牲にNO//ギリシャ金融支援で合意///強気のドイツに非難の風向きか//お願い戦略に方向転換/

反対派勝利その後の経過、各国への連鎖や影響などを追跡してみよう。金融市場経済の帳尻は

IMF,ECB,BRICSの綱引きか。中国の動きも気になるところ。
舞台裏の金融市場争奪戦の主役が見え隠れ。
国際政治勢力図がからんでいるから複雑だ。

=====2015

1300億円の融資承認 EUのギリシャ支援

 欧州連合(EU)のギリシャへの金融支援をめぐり、EUの金融安全網「欧州安定メカニズム(ESM)」は22日の理事会で10億ユーロ(約1300億円)の追加融資の実行を承認した。
 ことし8月に決まった最大860億ユーロの支援のうち、初期融資の計160億ユーロについて実行完了。今後はギリシャが財政改革に関してEU側が実施する最初の審査を来年の早い時期にクリアできるかが焦点となる。

首相「総選挙も」と初言及 与党内に相次ぐ造反 産経

国民も議会もソフトランディングでの犠牲には「NO」をつきつけている様だ。
 ギリシャのチプラス首相は29日、地元ラジオのインタビューで「議会で多数派を維持できなくなれば選挙を行う」と述べ、総選挙実施の可能性に初めて言及した。欧州連合(EU)などによる金融支援再開の条件となる財政再建策に対し、チプラス氏が党首を務める与党の急進左派連合(SYRIZA)内で反発が強まっていることが背景にある。
 支援再開について、EU側とギリシャは8月半ばの正式決定を目指している。総選挙の時期をめぐっては同国内で9~11月になるとの見方が出ている。

ユーロ圏首脳会議、ギリシャ金融支援で合意

ドタンバでギリシャ支援に合意した様です。ソフトランディングを選択
【アテネ=小滝麻理子】ユーロ圏首脳会議は13日午前(日本時間同日夕方)、約17時間にわたる協議を終え、ギリシャ議会が15日までに財政改革案を法制化し即時実行することを条件に、ギリシャへの金融支援を行うことで大筋合意した。近く詳細を発表する。

イタリア首相がドイツに「もうたくさんだ」…強硬姿勢に譲歩促す 産経

交渉の折り合いがつかず、強行姿勢のドイツに非難の風向きが変わり始めた様子だ。
 イタリアのレンツィ首相は、ギリシャ金融支援協議で強硬姿勢を崩さないドイツに関し「イタリアはギリシャのユーロ圏離脱を望まない。ドイツにはこう言いたい。もうたくさんだ」と述べ、合意に向けてドイツに譲歩を促した。イタリア紙の報道をロイター通信が12日報じた。
 イタリアは、ギリシャ支援問題でフランスなどと共に比較的柔軟な姿勢を示している。ユーロ圏内の立場の相違を浮き彫りにした。
 レンツィ氏は、ギリシャのチプラス首相が提出した財政再建策は「EU側が求めた内容に沿っている」と指摘し「われわれは絶対に合意しなければならない。ほぼ全て譲歩したパートナーに恥をかかせるのは考えられない」と語った。
 またロイターによると、ルクセンブルクのアッセルボルン外相はドイツ紙に「もしドイツがギリシャのユーロ圏離脱を求めるなら、フランスと深い対立をもたらす。欧州にとって大惨事となる」と述べた。(共同)

破たん怖くなった? 増税、年金削減…ギリシャ、EUに歩み寄り再建策 見返りに7兆2千億円支援要請 産経

後ろ盾の期待薄で強気の綱渡りから一変して、お願い戦略で融資を有利に引き出そうとしているか。
抜粋  欧米メディアによると、ギリシャはこうした財政再建策を実行する見返りとして、2018年6月までの3年間で、EU側に総額535億ユーロ(約7兆2千億円)の融資を要請する方針。さらに、安定的な財政運営のため、国内総生産(GDP)比177%に上る政府債務の返済負担の軽減を目指している。

「国外脱出」準備か、パスポート申請急増 産経

強気で粘ったが結果はイマイチで将来失望、では海外へ逃げるかといった感じですか。
 財政危機に陥ったギリシャで国民のパスポート取得申請が急増している。仮にギリシャが欧州連合(EU)を脱退するようなことになれば、現在はEU域内の移動に不要なパスポートが今後、必要になるのではないかとの観測が広がっているためだ。国外脱出の準備との見方も出ている。

BRICS開発銀行のカマト総裁は「新しい銀行は、来年4月にも融資を開始する可能性がある」と伝えた。 Sputnik

第1号融資が来年4月だとギリシャがBRICSの支援を受けるには間に合わないね。
となるとギリシャは態度を軟化させてECにお願いするしか道はないか。


BRICSは環大西洋システムに「NO」と言う全く新しい経済システム構築を開始 Sputnik

BRICSのサミットで1000億ドル規模の資金運用確保に向けて「運用協定」を締結した模様だ。
ギリシャの粘りは、なんというか、タイミングを調整したというか、シナリオ通りというか、第一号として乗り換えるのか。可能性は益々高くなった。
ロシア連邦バシコルトスタン共和国の首都ウファでのBRICSサミットを前に、市民の権利を目指すドイツの運動体「連帯」の代表でシラー研究所の創立者ヘルガ・ツェップ-ラルーシュ氏は、ラジオ・スプートニクの単独インタビューに応じ、地政学を克服する役割と新しい経済システムの構築についてコメントした。
「地政学が、二つの世界大戦の原因だった。もしそれが核兵器を伴った第三次世界大戦を引き起こすのであれば、それは人類の破滅につながる。それゆえ肝心な問題は、いかに我々が地政学的考え方を越えるかという事だ。人類共通の目的を基盤にした新しいパラダイム思考を開始しなければならない。一つの国あるいは国家グループの利益という観点ではなく、全人類的観点から見る必要がある。我々にとって必要なのは、人類は一つという完全に他の考えの方向に進み、あちこちで起きているあらゆる紛争解決に努める事だ。


ギリシャ国債の再構築、受け入れ可能な公算=アイルランド財務相 REUTERS

破局を避けてソフトランディングへ向かっているムードだ。
丸く治まると「ガリバーとキリギリス物語」ができるかも。
[ダブリン 7日 ロイター] - アイルランドのヌーナン財務相は7日、ギリシャ国債の一部を再構築(reprofiling)する案はユーロ圏財務相の間で受け入られる可能性があると述べた。
ヌーナン財務相はブリュッセルで行われたユーロ圏財務相会合後にアイルランド国営放送のRTEに対し、「アイルランドで行われたように、償還期限の延長や金利引き下げなどといった債務の再構築が受け入れられるとの全般的な感触は出ている」と述べた。
ただ、新たな支援の詳細は13日までに明らかにされている必要があるとの認識を示した。

ギリシャ、新提案延期…ユーロ圏協議仕切り直し YOMIURI

ギリシャは時間稼ぎの引き延ばし作戦で10日のBRICSまで繋ごうとしている様子。
なかなか皺い交渉で綱渡りをしているが、結果はどうなるか。
【ブリュッセル=三好益史、アテネ=青木佐知子】ギリシャの国民投票を受け、欧州連合(EU)のユーロ圏は7日、同国への金融支援について協議するためブリュッセルで臨時の財務相会合を開いた。
 ユーロ圏は同日夜、首脳会議も行う。ギリシャ政府は同日、新たな支援案を提案する意向を示していたが、財務相会合への正式な提出を見送った。EU側は新提案を受け協議再開を判断する方針だったが、肩すかしを食った形だ

20日が正念場 ECBの国債返済期限、償還できなければ銀行破綻で混乱が拡大 産経

BRICSサミットの結果待ちでしょう。
ロシア、中国の動きがどうなのか、10日すぎからが騒がしくなりそうだ。
 【ボン=宮下日出男】ギリシャ金融支援をめぐる同国と欧州連合(EU)側の交渉が再び始まる。ギリシャ側はEU側の財政再建策を拒否した国民投票の結果を追い風に譲歩を迫るとみられるが、EU側も安易に妥協はできない。欧州中央銀行(ECB)が保有する約35億ユーロ(約4700億円)のギリシャ国債の償還(返済)期限である20日をにらみ、神経戦となりそうだ。

欧州中銀 ギリシャへの資金供給条件を厳しく NHK

厳しくなるのは想定の上でのギリシャの綱渡り反発でしょうね。
ギリシャで行われた国民投票で財政緊縮策に反対する民意が示されたことを受けて、ヨーロッパ中央銀行は6日、緊急の理事会を開き、ギリシャの銀行が資金供給を受ける際の条件を厳しくするよう見直しました。
抜粋 これによって、銀行が資金供給を受けるためには、より多くの国債を担保として差し出さなければならなくなるため、これまでと比べ銀行が受け取ることができる資金が減る可能性があります。
ギリシャでは預金の流出を食い止めるため、先月29日から預金の引き出しなどを制限していますが、ヨーロッパ中央銀行が資金供給の条件を厳しくしたことで銀行の資金繰りが一段と厳しくなることも予想されます。

緊縮策「NO」のギリシャ、EU側との交渉どうなる

これから各国の動きが本格化、ギリシャ綱渡りの正念場

ギリシャ銀行休業、7日以降も継続へ 最低数日間=関係筋 REUTERS

出たー関係筋、事前漏えいでパニック防止策か
[6日 ロイター] - ギリシャで前週29日から始まった銀行休業措置は当初、7日に業務再開が予定されていたが、銀行関係筋4人によると、7日以降も継続し、最低数日間は延長される見通し。
ある関係筋はロイターに対し「銀行休業は10日もしくは13日まで延長されるだろう」と語った。


ギリシャ緊縮策拒否:世界経済綱渡り…中国減速も懸念材料 毎日

ギリシャがトリガーとなり各国に連鎖して世界の金融市場経済へ悪影響を及ぼす懸念が強まっている
ギリシャが国民投票で財政緊縮策の受け入れを否決したことで、世界経済は新たな火種を抱えることになった。2009〜12年にかけての欧州債務危機を経て、危機対応策が強化されたことから、市場では「他国へ危機が波及する心配は小さい」との見方が多い。ただ、中国経済の減速や米国の利上げなど波乱要因はくすぶり、世界経済は当面、綱渡りが続きそうだ。【宮島寛、朝日弘行、和田憲二】


欧州株、総崩れ=ギリシャ債に売り殺到 JIJI

欧州市場ではギリシャ国債と関連してイタリア、スペインなどの売りが多く出ている様子。
 【ロンドン時事】週明け6日朝の欧州株式市場は、ギリシャの国民投票で財政緊縮策への反対が多数を占めたことを嫌気して、総崩れとなっている。また、ギリシャ国債には売りが殺到し、利回りが急上昇。イタリア、スペインなど南欧諸国の国債も売られている。
 欧州各国の主要株価指数は軒並み下落。ロンドン時間午前10時ごろには、ドイツ株式主要30銘柄指数(DAX)は前週末終値比1.14%安、仏CAC40種指数も1.34%安と値を下げている。ギリシャの株式市場は休場だが、イタリアMIB指数が2.73%安、スペインのIBEX指数が1.78%安と南欧の株価の下げがきつい。
 ユーロ圏ではない英国のFT100種平均株価指数は0.59%安で推移している。 一方、ギリシャの10年物国債利回りは17.3%台と前週末取引終盤(14.8%台)から急上昇し、2年物国債の利回りも47.1%台(前週末は35.3%台)に達している。(2015/07/06-19:27)

政府・日銀 ギリシャ問題で対応協議 NHK

日本政府、日銀も対応があわただしくなっている様子。
ギリシャで行われた国民投票で財政緊縮策への反対が賛成を大きく上回り、金融市場への影響が懸念されることから、政府・日銀は6日朝、事務レベルの会議を開き、市場への影響などについて協議しました。

反EUの英独立党・ファラージ党首「EUは死にかけ」「ギリシャ国民の勇気すばらしい」 産経

国は隣の火事を見ているやじ馬的立場だから言いたい放題だね。
 反欧州連合(EU)を掲げる英国の右派野党、英独立党のファラージ党首は5日、財政再建策への反対が大差で上回ったギリシャ国民投票について「EUの事業は死にかけている」と述べ、EU批判のトーンを高めた。

慌てる独仏首脳 7日にユーロ圏首脳会議開催へ 産経

慌てるよね、さてドイツはどうするのかな。
BRICSは9日‐10日にサミット開催予定だが。
 欧州連合(EU)のトゥスク大統領は5日、ギリシャの国民投票を受け、今後の対応を話し合うためユーロ圏首脳会議を7日に開くと明らかにした。フランスのオランド大統領、ドイツのメルケル首相らが開催を呼び掛けた。

チプラス首相が勝利宣言、7日にユーロ圏首脳会議 JNN


早々と勝利宣言をした模様。

日本でのドル円変動は、1円程度の円高の様子。





ギリシャ国民投票、反対6割超す…開票率33% YOMIURI

反対票が確定に近づいている。
 ギリシャで5日、金融支援の条件として欧州連合(EU)などが示した構造改革案を受け入れるかどうかを問う国民投票が行われ、即日開票された。
内務省の中間発表(現地時間午後9時時点、開票率33・09%)によると、反対票が60・92%、賛成票が39・08%で、反対派が優勢となっている。

ギリシャ、国民投票=緊縮策の是非判断-ユーロ離脱か残留か JIJI

投票結果は6日未明あたりか、賛否は微妙なところだ。
 【アテネ時事】深刻な債務危機に見舞われたギリシャで5日、欧州連合(EU)などの債権団が金融支援の条件とする財政緊縮策の是非を問う国民投票が始まった。「緊縮賛成」が過半数となれば、「反緊縮」を掲げるチプラス首相の政権運営が行き詰まるのは必至。逆に「反緊縮」が支持されるとEU側の支援は困難となり、ギリシャがユーロ圏離脱に突き進む可能性が強まる。
 投票は5日午前7時(日本時間同日午後1時)から午後7時(同6日午前1時)まで、全国約1万9000カ所の投票所で行われる。早ければ5日夜(同6日未明)にも大勢が判明する見通し。
 地元メディアが4日までに報じた世論調査の結果では、緊縮策への賛否は4割強で拮抗(きっこう)し、投票結果は予断を許さない状況だ。(2015/07/05-13:13)


米国の駆逐艦が黒海入り Sputnik

物騒な動きになってきた。
けん制とはいえ少々煽り過ぎではないの。いらだちと焦りか
米国のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦USS Porter (DDG 78)が、5日に黒海に入る。米国海軍の公式サイトが伝えた。
サイトによれば「同駆逐艦の黒海入りは、NATOと黒海沿岸諸国との間のパートナー関係及び合同作戦能力の強化に対する米国の献身と忠実さを確認するためのものになるだろう」との事だ。

駆逐艦のブレア・ガイ指揮官は「黒海内における米軍艦のプレゼンスは、同盟国との関係を強化するばかりでなく、地域の全体的安定を促す」と強調した。

ギリシャ国民投票、賛成44.1%・反対43.7%=世論調査 REUTERS

おーー賛否が均衡している感じで、びみょー
しかし、どこのメジャーなメディアもロシア、BRICSの情報を掲載しないのは不自然だね。
[アテネ 3日 ロイター] - ギリシャのメガTVが放送した調査会社GPOの世論調査によると、5日の国民投票で賛成票を投じると答えた人は44.1%、反対の43.7%をわずかながら上回った。どちらか決めていないと答えた人は約5.9%。

プーチン大統領とBRICSがギリシャを救いうる Sputnik

やはり、表舞台に浮上してきたね。国民投票に向けた後押しか。
ギリシャの強気の綱渡りのシナリオの根回しは出来ていた様だ。

これでギリシャはBRICSに乗り換える確立が高くなった。
そうなるとIMF、ECBの反撃がありそうだが、どうなることやら。

抜粋 グローバル・リサーチ社の記事では「銀行の目的は金融市場における西側の覇権に止めを刺し、先進的融資組織の一隅を占めることだ。おそらくロシアと中国はギリシャに金融支援を行うことができるだろう。現時点でギリシャはBRICSへの加盟の可能性をめぐって、このほかのメンバーと交渉を行っている。交渉はウファで7月9-10日開催のBRICSサミットの場で続けられる。」

ロシアはギリシャと協力する用意がある Sputnik

そうでしょうね。ロシアと中国が根回ししている様にも見える。
まずはスタートしたBRICSからの融資、そのバックには有名なAIIBが後押しか。
ギリシャでEUのメンバーに留まることの是非を問う国民投票を行う決定が取られたことに、EUの指導部はショックを受けた。ロシアのEU大使ウラジーミル・チジョフ氏がロシアメディアの取材に対し語った。
問題が国民投票に持ち込また瞬間、融資や改革のプログラムに沿って交渉を続けることは無意味になった。状況は危機的である。それも、ギリシャにとって危機的なばかりでなく、EU全体、とりわけユーロ圏にとって危機的なのだ。英国は満足げに、「ユーロに加わらなくてよかった」と言うことだろう。一方のドイツは難題に直面している。ギリシャの債務を一部免除するか。しかしそれでドイツ国民の理解は得られるだろうか?それともユーロ圏崩壊の張本人として歴史に名を残すか。

Q:ギリシャとEUの関係がぎくしゃくすることによって、ギリシャがロシアに接近したり、EUの対ロシア政策が変化したりすることはあるだろうか。
ロシアはギリシャとの協力に前向きだ。私の知る限り、ギリシャはロシアに直接的な財政支援を申し込んではいない。しかし両国には経済協力拡大の可能性がある。たとえばギリシャには鉄道や(テッサロニキの)港湾の民営化などの可能性がある。


「ギリシャ支援を継続すべきか?」と読者投票 ドイツ大衆紙が国民投票に対抗して 産経

ドイツもがギリシャの国民投票に対抗して読者投票をするらしい、もっともなご意見だ。
 【ボン共同】ドイツ大衆紙ビルトは3日、財政危機に陥ったギリシャが財政再建策をめぐる国民投票を5日に実施するのに対抗し、ギリシャ支援の賛否を問う「読者投票」を行うとの記事を掲載、参加を呼び掛けた。
 同紙は、ドイツがこれまでギリシャ支援に約880億ユーロ(約12兆円)を拠出したと指摘。ドイツ国民の税金でさらなる支援を行うべきかを問い、「はい」か「いいえ」で答える用紙を掲載し、切り取ってファクスなどで送るよう求めた。

ギリシャ、民間債務不履行・ユーロ離脱の公算大きい=DBRS ロイター

周辺各国への連鎖はあるか スペイン、イタリア
[ロンドン 1日 ロイター] - 格付け会社ドミニオン・ボンド・レーティング・サービシズ(DBRS)のソブリン格付け責任者ファーガス・マコーミック氏は1日、ギリシャをめぐる今後の動きについて、民間債務不履行に陥り、ユーロ圏から離脱する公算が大きいとの見方を示した。
DBRSは同日、ギリシャが国際通貨基金(IMF)融資返済を延滞したことを受け、同国の格付けを「CC」に引き下げている。
マコーミック氏はギリシャがユーロ圏を離脱したとしても、ギリシャと同様に多くの債務を抱えるイタリアやスペインなどの国の格下げにはつながらないと述べた。

EU、首相説得断念か 交渉の「扉」一時閉じる 産経

EUも交渉の扉は常に開けているとしていたが、進展が無いとあきらめて選挙結果まで閉じることにした様だ。
 【ボン(ドイツ西部)=宮下日出男】ユーロ圏財務相らがギリシャとの協議を国民投票終了後まで見合わせることを決め、EU側は「開かれている」としてきた交渉の扉を一時閉じた。支援問題で譲歩姿勢を示しつつ、EU批判を展開するチプラス首相にEU側も当惑気味だ。首相の説得をあきらめ、ギリシャ国民の判断に事態を委ねた格好だ、
 「政治的な状況を考えれば、さらに協議する理由はない」。1日の財務相会合後、デイセルブルム議長はこう語り、5日の国民投票後まで財務相会合も実務者レベルの交渉も行わない考えを示した。

IMF、「1年以上滞納なら除名、強制脱退も」 ギリシャに異例の圧力 産経

IMFも強行姿勢を見せて突っぱねているが、BRICSに肩代わりされても良いと言う事か、全額入替できるのかと押しているか。
 国際通貨基金(IMF)は1日、財政危機に陥ったギリシャに対する融資の返済が1年以上にわたり滞り、同国が財政再建への協力姿勢を見せない場合、IMFから強制脱退させる可能性があるとの見解を示した。ギリシャのチプラス首相が財政再建に反対の姿勢を貫いているため、異例の形で圧力をかけたようだ。
 ギリシャはIMFに対し計212億ユーロ(約2兆9千億円)の債務を抱えている。このうち6月30日が返済期限だった約16億ユーロを返せなかった。

ギリシャvsEUの虚々実々駆け引き  国民投票前に“密書”暴露&二枚舌… ZAKZAK

二枚舌での強気の態度の裏にはBRICSとの交渉が有るように見えるが。
 国際通貨基金(IMF)への借金を返せなかったギリシャと、同国への支援を止めた欧州連合(EU)のバトルは終わらない。EUがギリシャの“密書”を暴露すれば、チプラス首相はEUとの対決姿勢を打ち出すなど、5日の国民投票を前に虚々実々の駆け引きが続いている。
 ユーロ圏の財務相らは1日の電話会合で、ギリシャ側が求めた新たな支援に関する協議は5日の国民投票の結果が判明するまで行わないことを決めた。
 欧州の主要メディアは、ギリシャのチプラス首相が支援の期限切れ直前の6月30日、EU側の求める財政再建策を条件付きで受け入れるとの書簡をEU側に提示していたと相次いで報じた。
 報道を通じてギリシャ国内の反EUの姿勢に揺さぶりをかけようとする動きに対し、チプラス首相は7月1日のテレビ演説で、この再建策への賛否を問う国民投票で「反対票を投じてほしい」と国民に訴えた。この「二枚舌」にユーロ圏諸国が怒り、支援協議を行う理由がないと判断したという流れだ。

BRICS受入準備が着々、ギリシャが第一号融資先となるのか
なるほど、中国は7月1日全国人民代表大会の常設委員会会議でBRICS批准を採択。
ロシアは7月9日からのBRICSサミットでギリシャの加盟を審議する予定か。
この時点では国民の意向も5日の投票ではっきりしているというわけだ。

ギリシャは5月時点でロシアから新BRICS開発銀行加盟への招待を受けた。ロシアのウファで7月9-10日行われるBRICSサミットの冒頭で、ギリシャの同行への加盟に関する審議が行われる予定だ。

EU「裏切られた」…瀬戸際戦略ギリシャに翻弄 YOMIURI

ギリシャは脅迫されたと言い、EUは裏切られたと不快感、ギリギリの攻防の行方はいかに
 【ブリュッセル=三好益史】2月から4か月余りに及ぶギリシャと欧州連合(EU)の交渉では、ギリシャの「瀬戸際戦略」にEU側が翻弄される展開が繰り返された。
 EU首脳らのギリシャに対する不信感は頂点に達しつつある。
 「協議のよい土台となる」(メルケル独首相)。支援期限まで残り8日となった6月22日、ブリュッセルに集まったユーロ圏19か国の首脳は一様に明るい表情を見せていた。ギリシャがこの日提出した構造改革案に、年金問題などで譲歩の姿勢が見られたからだ。
 ユーロ圏は24、25日と財務相会合を開催。EU側は「合意が近い」とみて、支援額をこれまでの約2倍の155億ユーロ(約2兆1000億円)に増やす「寛大な」(メルケル氏)案を提示した。27日の財務相会合での合意を目指し作業が続いた。
 しかし27日未明、チプラス首相の突然の「国民投票」宣言で流れは反転する。各国首脳らはみな「裏切られた」(ユンカー欧州委員長)と不快感をあらわにした。


 RT

Tsipras: Greece WILL hold referendum, ‘No’ vote doesn’t mean breaking away from Europe


ギリシャめぐる事態進展予想せず=ユーログループ議長 Reuters

ギリシャの強気の態度は変わっていない様だ。
チプラス首相は債権団に対し、一部の条件が変更されれば債権団側の要請を受け入れるとの譲歩の姿勢を示したが、この日に行ったテレビ演説でギリシャは脅迫されているなどと発言。5日予定されている国民投票で改革案を否決するよう訴え、反緊縮の姿勢をあらためて鮮明にした。

ギリシャ首相、EUに譲歩案 欧州中銀は対応協議 47NEWS

選挙を決行なる中で譲歩案を受け入れるとは、選挙で負けた時の譲歩条件のためか。
ドイツは譲歩案を拒否して選挙を見守る様だ。
抜粋 ギリシャ首相府は1日、チプラス首相がEU側の求める財政再建策を条件付きで受け入れると譲歩する内容の書面をEU側へ送ったと認めた。

チプラス首相は債権者団の条件を受け入れる用意がある Sputnik

ギリシャ政府の確かな情報筋が、アテネで「スプートニク・トルコ」の記者に語った修正案は以下-
2.年金の受給開始年齢の67歳までの段階的な引き上げを、すぐにではなく、2022年から始める。
3.貧困層向けの追加年金給付は、債権者団が要求する期間よりも延長され、2019年に廃止される。
その書簡では、一部の例外を除いて、ギリシャは、債権者団の全ての要求を受け入れる、と述べられている。
1.ギリシャは、税制改革の実施について合意しているが、離島向けの約30パーセントの優遇税制措置は維持される。


ギリシャ首相、国民投票の決行を断言 WSJ

投票用紙は、やはり「NO」が先にあるままですかね。

 【アテネ】ギリシャのチプラス首相は1日、国民投票を予定通り5日に実施すると断言し、国民に対して国際債権団の要求を拒否するようあらためて呼びかけた。
 チプラス首相はテレビ演説で、債権団との早期解決に個人的責任を負うとした上で、ギリシャの年金、公務員の給与、銀行預金は安全だと主張した。

デフォルトの数々のシナリオ…。停滞感とギリシャの「傍若無人」ぶりを許す欧州のジレンマとは? 産経WEST

綱渡りもピーク、さてこれからどうなるか。
 欧州連合(EU)のギリシャに対する金融支援問題は日本時間の1日午前、国際通貨基金(IMF)への約16億ユーロ(約2200億円)の返済をギリシャが行わなかったため新たな局面に入った。デフォルト(債務不履行)がこうじて、場合によってはギリシャの「EU」、「ユーロ」離脱も選択肢に入る事態だ。だが、EUは根気よくギリシャへの説得を続ける。そこには欧州全体への金融不安の回避に加え、自分たちの文明のルーツであるギリシャをないがしろにできないとする欧州特有のジレンマも横たわっている。


米政府、ギリシャ情勢を注視 交渉継続促す Reuters

[ワシントン 30日 ロイター] - 米財務省は30日、ギリシャ情勢を注視しているとする声明を発表した。その上で、ギリシャがユーロ圏にとどまったままで経済成長への軌道上に戻ることができるよう、関係国と諸機関に交渉の継続を促した。


「国の恥」と首相を批判 親EU派が最大級デモ 産経

日本時間午前7時を過ぎて、債務不履行国とされた。
 【アテネ=内藤泰朗】ギリシャでは6月30日夜、欧州連合(EU)側の金融支援が1日未明に失効するのを前に、親EU派がアテネ中心部で欧州の共通通貨ユーロ圏残留を求めるデモを実施。約2万2000人が終結し、地元メディアは「過去最大級のデモ」と伝えた。


ロシアのエコノミストら、ドルをやめて超国家通貨を導入するよう呼びかける

仮称「レアリス」独立した超国家通貨

いずれ国際開発銀行いろいろが、また統合されて行くだろうしね。ありかもね。

G.V.プレハーノフ記念ロシア経済大学の学者らによれば、いま仮に「レアリス」と呼ばれている独立した超国家通貨を導入すれば、世界貿易における米ドルの独裁を脱し、各国の、および世界の通貨システムの効率を劇的に高めることが出来る。同大産業経済学部のアンドレイ・ブィストロフ学部長が、モスクワで開催中の国際会議「上海協力機構・BRICS・ユーラシア経済同盟諸国の安定的経済成長担保に向けた銀行間協力の役割」で述べた。

ギリシャは新BRICS開発銀行の枠内でBRICSに加わる可能性を検討している。Sputnik

ギリシャ国防省のコスタス・イシホス次官がスプートニクの取材に答えて語った。

IMFからBRICS開発銀へのりかえか、中国の影がちらちらと
ギリシャは5月時点でロシアから新BRICS開発銀行加盟への招待を受けた。ロシアのウファで7月9-10日行われるBRICSサミットの冒頭で、ギリシャの同行への加盟に関する審議が行われる予定だ。

ロシア・ギリシャ政府間委員会の共同議長でもあるイシホス氏は、「我々はこれまで通りそれに対して開かれている」と述べている。

新開発銀行(しんかいはつぎんこう、英: New Development Bank BRICS, NDB BRICS)は、BRICSの5ヵ国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)が運営する国際開発金融機関であり、国際通貨基金の補完・代替を目指すものである[1]。「BRICS銀行」と呼ばれることもある[2]。


ギリシャ国民投票取り止めも、新融資で合意なら━財務相=関係筋 Reuters

ユーログループからの支援に期待か
[ブリュッセル 30日 ロイター] - 複数のユーロ圏関係筋によると、ギリシャのバルファキス財務相はユーロ圏財務相会合(ユーログループ)の電話協議で、新たな融資が認められれば国民投票に関する政府方針の変更もあり得るとの見解を示した。

ギリシャ政府は、国際通貨基金(IMF)への要求を変え、30日に支払期限を迎えた16億ユーロの支払いの延期のみを要請した。 Sputnik

テクニックを駆使して綱渡りが続いている。
先にギリシャ政府は、30日の期限までに支払うつもりはないとしていた。
規則によれば、ギリシャには、こうした支払いの猶予をIMFに要請し、次の支払い時にそれを含める権利がある。

命運握る欧州中銀の支援、影響は限定的か Yomiuri

ECBが7月5日の総選挙の結果まで繋ぎ融資に動くか・・・
 ギリシャが30日に国際通貨基金(IMF)からの約15億ユーロ(約2000億円)の借金を返済できず、事実上のデフォルト(債務不履行)に陥る可能性が高くなった。

 ギリシャ経済が直ちにマヒするわけではないが、信用は大きく低下する。欧州中央銀行(ECB)は7月1日に理事会を開き、ギリシャの中央銀行を通じてギリシャの民間銀行の資金繰りを支えてきた仕組みをどうするか検討する予定だ。


ギリシャ、債務不履行へ…EU支援1日失効 Yomiuri

日本時間7月1日午前7時に失効する。
1日は「うるう秒の日」、1秒長い日になり各金融システムはリスクをさけて時間差で時刻の修正を行う事にしている。
 【アテネ=青木佐知子、ブリュッセル=三好益史】欧州連合(EU)などによるギリシャへの金融支援が、ブリュッセル時間の1日午前0時(日本時間午前7時)で失効する。




ギリシャ支援の期限を目前に控え、ぎりぎりの交渉続く(15/07/01)

財政危機に陥っているギリシャの情勢で、支援の期限まで6時間余り、ぎりぎりの交渉が­続いている。





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ギリシャ共和国