中国 報道規制強化 ■NHK番組中断 ■突然「微信」が止まった ■LINEに障害 当局が遮断か ■香港の報道の自由が危ない! ■著書の規制も激しい様だ
新疆ウイグル自治区に対しての圧力と警戒が半端でない状況が続く
== 2014 ==
中国で5日夕、NHK海外放送のニュース番組が数分間にわたり中断された。5年前に新疆ウイグル自治区ウルムチ市で起きた大規模暴動に関するニュースの中で、中国当局がウイグル族の子供への愛国教育を強化していることを伝えると、画面が真っ暗になり音声も聞こえなくなった。
中国当局は少数民族政策に対する批判に神経をとがらせているとみられる。(共同)
電波はしっかり立っているが、何度やっても携帯でメッセージを送れない。中国・新疆ウイグル自治区南部のホータン地区。7月3日から中国版LINEと呼ばれる無料チャットアプリ「微信」が突然使えなくなった。
■チャットを遮断
「『7.5』にデモを起こそう」。現地のウイグル族の間では数日前からこんなメッセージが駆け巡っていたという。事態を重く見た公安当局が微信を運営する騰訊(テンセント)に協力を要請。
中国で2日、無料通信アプリLINE(ライン)が使えなくなった。インターネット規制を強めている中国当局が遮断した可能性もある。
LINEは2日朝「中国の利用者の接続に障害が出ている。修復に努めている」との通知を、中国で使用可能な別の短文投稿サイトを通じて流した。2日午後も使えない状態が続いた。
北京では「1日の夜から使えなくなった」との声もある。中国はネット規制が厳しく、フェイスブックやツイッターといった海外サービスを遮断しているが、ネット上では「LINEも規制対象になったのか」との声が出た。(共同)
ホンコン編集長 身柄拘束 批判書籍出版
【上海=河崎真澄】中国の習近平国家主席を批判する書籍を4月に発行する予定だった香港の出版社、晨鐘書局の姚文田編集長(73)が昨年10月末から、広東省深セン市で3カ月近く当局に身柄を拘束されていることが分かった。香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが22日までに報じた。
この書籍は、米国を拠点に中国の体制批判を続けている中国人作家の余傑氏(40)による「中国のゴッドファーザー習近平」。同紙によると余氏は、「書籍出版計画が姚氏が拘束された主な理由だ」と指摘した。中国当局は姚氏を密輸容疑で拘束し続けているもよう。
北京在住のウイグル族学者、イリハム・トフティ氏が15日、中国の公安当局に拘束された。同氏を知る関係者が16日明らかにした。
拘束の理由は不明だが、同氏は昨年10月の天安門前の車両突入事件後、海外メディアの取材に応じ、新疆ウイグル自治区の現状などをウイグル族の権利を擁護しており、こうした言論活動を抑え込む狙いがあるとみられる。
関係者の話や米ラジオ自由アジアによると、新疆ウイグル自治区と北京の公安当局者が15日午後、北京にあるイリハム氏の自宅から同氏と母親を連行。パソコンや論文などを押収した。